2013年08月25日

離島防衛用に海自輸送艦を大幅改修、時代の流れを変える転換点か



防衛省は、離島防衛・奪還作戦のための「海兵隊的」能力を保持するため、
海上自衛隊の「おおすみ」型輸送艦(基準排水量8900トン)を大規模
改修する方針だ。

隊員を乗せて前線に進出するための水陸両用車や今話題の垂直離着陸輸送機
オスプレイを搭載可能に改修する。

海自輸送艦おおすみ

また、平成27年3月に就役予定の海自最大になる新型ヘリコプター搭載護衛艦
(DDH)「いずも」(同1万9500トン)には水陸両用戦の電子会議装置
などを整備し、水陸両用戦の司令部としての機能も持たせる。

これらの改修は、年々海軍力を増強し、尖閣諸島で領海侵犯などの挑発行為を
繰り返す中国を念頭に、離島防衛と沖縄周辺の島が中国軍によって占領された
時の奪還作戦の実施能力を保有するための措置で、海兵隊的機能の整備が、
いよいよ現実に移行したことになる。

今月末に締め切られる26年度予算案概算要求に設計費など4億円が盛り込まれる。

防衛省は27年度にも米軍新型輸送機オスプレイを自衛隊に導入する方針で、
26年度予算の概算要求では調査費約1億円を計上する。

新型輸送機オスプレイ

水陸両用車「AAV7」も今年度予算で取得する4両に続き、来年度の26年度
概算要求では新たに派生型の2両の取得も盛り込む計画。

派生型は指揮通信型と回収型の2種類で、この導入も実戦を見据えたもので、
今後、さあに実戦部隊用の水陸両用車の購入が進められることになる。

オスプレイとAAV7の「母艦」となるのが、計3隻ある「おおすみ」型輸送艦。

艦内でオスプレイを移動させられるよう格納庫と甲板をつなぐエレベーターを改修、
甲板に耐熱用の塗装も施される。

26年度は主に設計を行い、27年度以降に順次、改修を進められる。

防衛省は陸自に「水陸両用準備隊(仮称)」も創設する方針。AAV7の
運用研究などを通じ、離島奪還作戦のノウハウを習得し戦闘能力を向上させる。

水陸両用車AAV7

水陸両用準備隊は、尖閣諸島を含む九州、沖縄を担当する陸上自衛隊西部方面隊の、
西部方面普通科連隊(西普連)と連携する。

これらの装備や部隊整備が進めば、日本が、ある意味初めて、打撃能力というか
反撃能力を持つことになる。

冷戦の頃なら社会党あたりが「外国を侵略する能力を保有することになる」と、
ぎゃんぎゃんかみつきそうな内容だが、昨今の情勢ではマスコミもことさら騒ぐ
様子もない。

昔F4戦闘機に空中給油装置をつけたと言うだけで大騒ぎになった時代が
ウソのようだ。

今後自衛隊がこうした能力を着々と伸ばしていけば

遠くない将来に、自衛隊もまともな軍隊としての能力を保有することに
なるのだろう。

そういう意味であまり騒ぎにはなっていないようだが、歴史の転換点、
エポックメーキングな内容だ。

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posted by 如月実 at 20:35 | TrackBack(0) | 防衛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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