2013年08月31日

防災の日を前に海自輸送艦を病院船に見立てて地震負傷者の治療訓練



防災の日を控えた8月31日、南海トラフを震源として巨大地震が
起きた場合を想定し、三重県尾鷲市の沖合で、海上自衛隊の輸送艦
「しもきた」に移動式医療設備を積み込んで、負傷者の治療を行う
訓練が行われました。

病院船に見立てて防災訓練を行った海自輸送艦しもきた

国は、東日本大震災で、沿岸部の病院などが、壊滅的被害を受け、
負傷者などの治療に困難をきたしたことから

地震で、被災地の医療施設が壊滅的な被害を受けた場合に備えて、
コンテナ型の移動式医療設備を積み込んだ「病院船」の導入を
検討していました。

しかし内閣府の設置した検討会の検討結果から、病院船の建造に
140億円以上がかかるほか、病院船の維持管理に10億円ほど
かかることから、財政面の課題が浮かび上がっていました。

一方、海上自衛隊の輸送艦などに、コンテナ式の移動式医療施設を
積み込む方法をとれば、費用は年間18億円程度の維持費だけに
収まることになります。

このことから、今回の訓練では、海上自衛隊の輸送艦「しもきた」に
陸上自衛隊の移動式医療施設を積み込み、この方法の実効性について、
試験する形になっています。

海上自衛隊の輸送艦「しもきた」には、長さ6メートル高さ2.6メートルの
移動式医療設備が5つ設置され、災害派遣医療チーム「DMAT」の医師らが
トリアージを行った後、症状に併せて治療をする訓練を行いました。

今後、今回行ったような方法を導入するには、船に乗り込む医師や
看護師をどうやって確保するか、揺れる船の上での医療行為を
どのように行うかなど、課題が多く残されています。

記事と動画に関連はありません。


なお、内閣府では来年度は、民間の船に移動式の医療施設を載せて
「病院船」にする訓練を計画しており、導入に向けた課題を
検証することにしています。

海自の輸送艦にするのか、民間の船にするのか、来年の訓練の結果を受けて、
そこから検討するのでしょうが、

検討結果が出て、さらに装備や準備、体制が整うまでに、どのくらいの期間が
かかるのか考えると、それまでに東、南海地震が起きないよう祈るばかりですが、

準備ができる前に何かあれば結局、自衛隊が尻ぬぐいをすることになるのですかね。


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posted by 如月実 at 21:30 | TrackBack(0) | 国内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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