2013年10月08日

室蘭で、ししゃもの稚魚飼育に初成功、資源減少の歯止めとなるか



北海道の太平洋側沿岸のむかわ町特産のししゃもですが、
ここ数年、漁獲量が減り続けています。

天然の産卵環境の悪化等により減少していると言われて
いますが詳しい原因は分かっていません。

ししゃも

今回、北海道室蘭市にある道立総合研究機構栽培水産試験場の
石田良太郎さんたちの研究グループが、ししゃもの稚魚の
大量飼育に国内で初めて成功し、

今後、資源の回復につながるのではないかと期待されています。

石田さんら研究グループは、漁獲量が減少しているししゃもの
研究を3年前から始め、

稚魚のときに川から海に移動するししゃもの生態から、淡水と
海水の両方を使い分けて飼育したり、えさの栄養分を工夫したり
して研究を続けました。

その結果、今年3月に人工ふ化させた稚魚のうち、約1500匹が
体長8センチまでに育ちました。

ししゃもの稚魚の大量飼育に成功したのは、国内で初めて
だということです。

ししゃもの漁獲量は少なく、国内で流通しているものの多くは
「カラフトシシャモ」や「カペリン」などと呼ばれる別の魚なのです。

今後、飼育を通じてししゃもの詳しい生態が分かれば、資源の
回復につながるのではないかと期待しています。

ししゃも

ししゃもの生態

毎年11月下旬頃にサケと同じように川をさかのぼって産卵します。

メス一匹あたりの産卵数は約9000個

産卵から約半年後の4月下旬から5月にかけて卵から孵化

孵化してから1〜2日の間に海に戻り、餌をとるようになります。

この時に海に戻るのが遅れると生きられないとされています。

カラフトししゃも

カラフトししゃも(カペリン)

ノルウェー海、バレンツ海、カナダのハドソン湾、オホーツク海
などに生息します。

比較的形や大きさが似ているため、ししゃもの代用品として
食べられてきましたが、味は大きく違います。

ししゃもの減少に伴い、カラフトししゃもの方が本家「ししゃも」と
誤認されることが多くなっていましたが、現在は規制により
「ししゃも」とは表示されなくなっています。

主な輸入国は、ノルウェー、アイスランド、カナダなどと
なっています。

本家のししゃもの雄は、味が良いことからメスよりも高い値段が
付くことがありますが、カラフトししゃもの雄はあまり美味しくなく、
加工品やペットフードに回される事が多いようです。

ということで、ししゃもというと「子持ちししゃも」しかないような
気がしていましたが、実は雄のカラフトししゃもは売られていない
ということだったんですね。

ちなみにカラフトししゃもは川を遡上せず、海岸で産卵します。


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posted by 如月実 at 15:22 | TrackBack(0) | 食べ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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