2013年10月11日

尖閣対応で海保巡視船増強し警戒態勢を大幅強化へ



10月11日、尖閣諸島沖の領海に侵入する中国海監などの
中国公船対策強化の手始めとして、第11管区(那覇市)に
配属された大型巡視船の配属式が、那覇市で行われました。

11菅に配属されたのは巡視船「おきなわ」です。

海上保安庁11管区に配属された巡視船おきなわ

7菅(福岡市)に所属していた「ちくぜん」(3100トン)の
船名を変更し、10月2日付けで第11管区に配置換えとなりました。

一方、7管には10月11日付で3管(横浜)の
「やしま」(5300トン)が転属になっています。

「おきなわ」は、ヘリコプターを搭載できる大型の巡視船で、
平成11年に能登半島沖で北朝鮮の工作船が領海に侵入した際には、
当時、海上保安庁で46年ぶりとなる威嚇射撃を行っています。

海上保安庁は現在、全国の巡視船を交代で尖閣諸島周辺に交代で
派遣して警戒に当たっていますが、尖閣周辺での警戒監視のための
巡視船の派遣が今後も続くことから、

11菅を増強するために、巡視船を沖縄に配属替えし、警備体制を
強化することになりました。

政府が今年1月に示した尖閣専従体制の第1弾となります。

海上保安庁11管区に所属する巡視船りゅうきゅう

「おきなわ」はヘリコプターを搭載し、無補給で長期間航行する
ことができる巡視船です。

今回の「おきなわ」の配備で、11管のヘリ搭載巡視船は
第3管区(横浜市)、10管区(鹿児島市)などと並ぶ2隻態勢
となり、巡視船の総数も11隻となります。

2010年9月に尖閣諸島沖で起きた中国漁船と巡視船との
衝突事件以降、海上保安庁は11管の態勢を強化してきています。

今年8月までに巡視船を8隻から10隻に増やしたほか、2012年度
補正予算や予備費で1千トン級の新型船建造も進め、

2014年度には新たに4隻、15年度にはさらに6隻を
尖閣専従として合計10隻を11管に追加配備する予定です。

尖閣諸島周辺の日本の領海を違法に侵犯する中国の公船中国海監

そして、今後、中国公船に専属対応する部隊を順次整備されて
いきますが、増える船に乗る人員確保が問題になっています。

各省庁で人員削減が進められる中で、来年度予算で528人の
大増員が図られる見通しですが、乗組員の教育訓練には長い年月が
必要なことから

海保も当面、厳しい運用が続くことが予想されます。

尖閣国有化前までは、1千トン型の大型巡視船32隻のうち
10隻を耐用年数を超えて運用していたのですが、今回の増強で、
老朽化問題は改善されることになります。

日本固有の領土である尖閣諸島

尖閣専従体制の一貫として、尖閣警備の前線基地となり、
多くの巡視船が全国から集まる石垣海上保安部の整備も進められます。

数百人規模で増える部隊の宿舎や、大型巡視船が複数係留できる
桟橋も作られる計画です。

しかし、新造船の配備は2年後で、この間は全国からの応援体制で
しのぐ綱渡りの警戒が続きます。

なお、尖閣専従部隊にあてられる巡視船のうち、6隻は航行速度の
速い最新鋭の1000トン級で、2015年度に完成予定。

昨年10月に予備費で認められた14年度完成予定の4隻や既存の
2隻と合わせ尖閣諸島の警備に特化した部隊が編成されます。

また、尖閣警備の専従体制は、新造船を含めて12隻となりますが、
新造船に乗り組むクルーを増やすことで14隻分に相当する警戒能力に
増強する計画です。

通常1隻に1クルー(約30〜40人)があてられますから、増加隻数分の
クルーは6隻分で6クルーになりますが、増員して8クルーで運用し、
クルーが交代で休養を取ることにより巡視船の稼働率を上げることに
しています。


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posted by 如月実 at 19:37 | TrackBack(0) | 防衛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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