2013年10月22日

戦闘ロボットに歯止め無し21世紀の新たな軍事問題か



自動的に標的を決めて攻撃する、戦闘用ロボット開発が進んでいることに
対する懸念が高まるなか、国際的な人権団体が、開発に歯止めをかける
べきだとして、各国による協議を促す声明を発表しました。

パキスタンでのアメリカのタリバンなどに対する対テロ作戦などでは、
兵士による遠隔操作で攻撃するプレデターなどの無人機が実戦に投入
されており、

無関係の市民などへの攻撃の被害が問題視されています。

無人攻撃機プレデター

ところが、アメリカやイギリスでは、さらに自動的に動く兵器の開発が
進んでいて、人間の指示がなくても標的をAI(人工知能)などにより、
自動的に決めて攻撃する、軍事用ロボットが登場することへの懸念が高
まっています。

国際的な人権団体、「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、10月21日、
こうした自動的に攻撃する兵器の開発に対して声明を発表し、

世界各国がこういった軍事用ロボットの開発に対して、歯止めをかけるよう
訴えました。

そして、「攻撃する標的や、攻撃を実行するかどうかの判断は人間が
行い続けることを確認するため、アメリカをはじめ世界各国による
協議の場を設けるべきだ」としています。

自動的に判断して人間を攻撃するロボットについては10月16日にも、
技術者や人工知能の専門家など37か国の272人が禁止するよう求める
声明を連名で発表するなど、開発に反対する機運が高まっています。

戦闘ロボット

SF作家アイザック・アシモフのSF小説において、ロボットが従うべきとして
示されたロボット工学三原則(Three Laws of Robotics) 第一条では、
ロボットは人間に危害を加えてはならない。となっていましたが


いまや、漫画やSFの世界のようにロボットが戦闘に参加する時代に
なってきています。

ロボットが人間の制御に従わず、人間を殺戮しまくるという場面も恐ろしいですが

現代においてアメリカを始め、欧米諸国では兵士の人的被害を出すことに、
極めて大きい抵抗が有り

いくら激しい戦闘行動をとっても、人的被害がないロボットの使用

あるいは、生命維持装置などの装備が必要でなく、極限まで戦闘や飛行に
特化した無人航空機など

戦闘用ロボットの需要は高く、これからも開発が進められることが
予想されます。

20世紀には行きすぎた兵器の保有(量)が問題になり軍縮が行われましたが

無関係な人間などへの被害を防ぐことや、いきすぎた戦闘用ロボットの
開発をどうするのかといった問題が21世紀中盤にかけた新たな軍事
問題として出てくるのでしょう。


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posted by 如月実 at 13:01 | TrackBack(0) | 防衛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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