2013年11月08日

イラン核協議に米ケリー長官出席へ、何らかの合意成立か



イランの核開発問題に関するイランと、欧米など関係6か国との
協議が11月7日から、2日間の日程で、スイスのジュネーブで
行われています。

会議には、イランのザリーフ外相と、6か国側の調整役を務める
EUのアシュトン上級代表らが出席しています。

イランのザリーフ外相
イランのザリーフ外相

初日の協議では、双方が取り組むべき第1段階として、

イランがウランの濃縮活動を制限する見返りに、欧米などが経済
制裁の一部を緩和することで合意を目指し、突っ込んだ議論が
交わされました。

イランのザリーフ外相は「双方が履行すべきことを記した合意文書を
まとめる自信はある」と述べていて、協議の進展に期待を示しています。

しかし、関係者によると、イラン側の取り組みに応じて、経済制裁を
どの程度緩和するかについては、双方の認識に隔たりがあるという
ことです。

これに関して、中東地域を訪問しているアメリカのケリー国務長官が、
急きょ協議に出席することを決めました。

この協議に参加する直前に、アメリカのケリー国務長官は、イスラエルの
ネタニエフ首相と会談しており、

この会談の内容は明らかになっていませんが、ケリー長官は、核開発を
警戒するイスラエルに対し、イランがウランの濃縮活動を制限する見返りに、
経済制裁の緩和を検討していることに理解を求めたものとみられます。

アメリカのケリー国務長官
ケリー国務長官

しかし、イスラエルのネタニエフ首相は、会談前から「イスラエルは
協議の結果に縛られることはない」と述べ、改めてイランへの軍事攻撃も
辞さない強硬姿勢を強調しており、

「イランは核開発能力は失わずに制裁の緩和という望んでいたもの
すべてを手に入れようとしている」と述べて、欧米とイランが歩み寄りを
見せていることについて不快感を示しましています。

そこで状況をまとめると
・ケリー長官が急遽この協議に参加することとなった。
・その直前のイスラエルの首相との会談で、イスラエルの
 ネタニエフ首相は不快感を示している。
・イランのザリーフ外相は合意に自信を示している。

その他にも

・保守強硬派のアフマディネジャド大統領に代わって、今年8月には、
 欧米との対話路線を掲げるロウハニ氏が大統領に就任。
・イスラエルによる、イランの核施設攻撃の動きがあること

これらの状況から、今回のイランとの協議に置いて、何らかの合意が
行われる可能性は高くなっているものと考えられます。


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posted by 如月実 at 20:58 | TrackBack(0) | 国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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