2013年11月13日

今度は酒造会社で不適切表示、富久娘酒造の純米酒など自主回収へ



神戸市灘区の酒造会社「富久娘酒造」は11月11日、国税庁の
定めた表示基準に違反し

純米酒などの「特定名称酒」に醸造アルコールをまぜて使用する
などの不適切表示があったことを発表しました。

富久娘酒造の本醸造酒

規格外の米を使用した本醸造酒や吟醸酒もあったとしています。

富久娘酒造では自主回収を進めており、対象となる銘柄は
「富久娘 純米」(1800ミリリットル)や「吟醸 天下の春」
(1800ミリリットル)など今年10月以前に製造した49品目です。

富久娘酒造では、送料着払いで該当商品を送付してほしいと
呼びかけており、返金にも応じるとしています。

同社によりますと、醸造アルコールは現場の担当者が品質を一定に
するため、純米酒に混ぜることがあったとしており。

本醸造酒などにも酒米の一部に農林水産省の規格外の加工用米を
使用していたが、こうじを作る際、誤って混ぜていたと主張しています。

富久娘酒造の吟醸酒天下の春

富久娘酒造では今年1〜10月の間に、純米酒などの特定名称酒を
一升瓶換算で約25万本製造しています。

今回の事件が発覚したのは、大阪国税局の調査が発端です。

10月21日に、大阪国税局に純米酒に使用してはいけない醸造用
アルコールが混入されていると指摘を受けたことから富久娘酒造では
調査を始めたました。

まあ、調査というよりは、発表の内容を取りまとめていたという所だと
思いますが、

富久娘酒造の小島久佳社長は

「過失ではなく、作為的な部分が大きい」と認めた上で、

「コストダウンを図ったのではなく、品質の均一化を図って混入した
とみられるが、チェック体制が甘かった。偽装するつもりはなかった」

「会社として管理不足だった。お客さまの信頼を裏切り、大変申し訳ない
気持ちでいっぱいだ。二度と起きないようにしたい」としています。

純米酒に醸造アルコールを混ぜたことについて
「アルコール度数が足りず、加えてしまったのではないか」

「作業の効率化のために、現場のリーダークラスの判断でやった
のではないか」と話しています。

灘の酒蔵

しかし、そもそも、純米酒とは、米と米こうじだけを使ったお酒のことです。

ですから、製造するときに品質を一定にするのが難しく、比較的高価で
売られています。

それを、品質を一定にするためと称して、醸造アルコールを混ぜて
作っていたお酒を純米酒として販売していたわけです。

混入の割合や時期も不明として、明らかにしていません。

まあ、「アル添」(醸造アルコールを添加している)の噂は他にも有り、
醸造アルコールを混ぜたお酒が必ずしも美味しくないわけではありませんが、

やはり「本醸造」とかいうのは、そういうお約束なんですからねえ・・・

また、「3等以上に格付けされた米」と定める吟醸酒、純米酒、
本醸造酒に規格外の米を使用していたのは、同社によれば、
少なくとも4、5年前からとしています。

そんなお米で美味しい吟醸酒が造れていたのでしょうか

ちなみに、規格外の米は3等以上の米より2〜3割安くなります。

富久娘酒造の会社と工場

今回も、これまでのホテルチェーンでの材料偽装問題と同じように、
偽装は現場レベルの判断でやったことで、チェック体制が甘かった
という説明に終始しています。

にわかには信じがたく

逆に言えば、御社の酒造りのレベルはそんなレベルでしか
なかったんですかと、ケチをつけたくなってしまうような説明です。

原料偽装の背景には、4年連続で赤字を抱える同社の経営状態を
指摘する声もあり、同社の小島久佳社長は、大阪国税局から赤字と
偽装の関連についてヒアリングを受けていることを明らかにしています。

枡に注がれた日本酒

同社は1681年創業。旭化成の子会社でしたが、東証1部上場の
オエノンホールディングス(東京)が2003年8月に買収しています。

富久娘酒造単体では売上高は約45億円ですが、4年連続の赤字で、
直近の2012年12月期は約1億円の純損失となっています。

なお、オエノンは富久娘を含め全国に計六つの酒造会社を傘下に持っています。

オノエンの株価は、事件が発覚した11月11日に前日より16円安い
235円で寄りついていますが、その後は240円程度の株価で
落ち着いているようです。


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posted by 如月実 at 12:56 | TrackBack(0) | 国内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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