2014年05月24日

米空軍グローバルホーク三沢配備、空自との共同を念頭か



グアム基地から発進した、米空軍が日本国内で
始めて運用する無人偵察機「グローバルホーク」
1機が、5月24日早朝、三沢基地に着陸しました。

今後28日にも、もう1機が飛来する予定です。

飛行中のグローバルホーク

このグローバルホークは米空軍がグアムの
アンダースン基地に配備している3機のうちの
2機で

東北防衛局などによると、2機は三沢基地で
6月上旬から10月頃まで、週2回程度運用
されるとのことです。


この時期は、グアム島では、台風が多い時期
だからとしていますが

2015年度に、空自が米国からグローバルホークを
導入し、今後、三沢基地で米空軍と共同しながら
運用する計画であることから

その第一段階として、米空軍が一時的に三沢に
配備したものと思われます。

今回の配備において、航空自衛隊と、どの程度、
共同、調整乃至は技術指導などが行われるのかは、
分かっていません

なお、グローバルホークについては、隣の
韓国でも4機の導入が計画されており、

極東周辺で無人偵察機が行動することが
増加することになります。

地上で整備中のグローバルホーク


今後の展開

自衛隊では2015年度に導入予定の無人偵察機
「グローバルホーク」を、航空自衛隊三沢基地に
配備する方針で、

今後、日米共同で機体整備に取り組むなど、
効率的な運用を図り、

さらに集めた情報も日米で共有し、分析に
当たるとしています。

尖閣諸島や南西諸島方面で海洋進出を活発化
させている中国や、

核・ミサイル開発を続けている北朝鮮に対する
警戒・監視を強化することになります。

グローバルホークは、巡航速度343ktで
30時間以上の飛行が可能で、

西太平洋から東南アジアにかけての広い
エリアで活動可能です。

また、中国軍の太平洋進出もにらみ、硫黄島に
離着陸施設を整備することを検討しているとも
言われます。


防衛省におけるグローバルホーク導入計画では

2014〜18年度で3機購入し、地上施設整備も
含めた費用は1000億円前後となる模様です。



グローバルホークとは

RQ-4 グローバルホーク (RQ-4 Global Hawk)は、
ノースロップ・グラマン社によって開発された
無人偵察機

アメリカ空軍などによって使用されており、
イラク戦争で実戦に投入されています。

MQ-1プレデターなどとは異なり、攻撃能力を
持たない純粋な偵察機です。

地上で整備中のグローバルホーク

初飛行:1998年2月28日
運用開始:2004年11月16日

全幅:35.42m
全長:13.52m
全高:4.64m
空虚重量:6710kg

最大離陸重量:12111kg
ペイロード:907.2kg
エンジン:ロールスロイス製QE3007Hターボファン×1
エンジン推力:37kN

巡航速度:343kt
実用上昇限度:19,800m
フェリー航続距離:12,000nm


アメリカ海軍は、海上哨戒用にMQ-4C トリトンの
名称で採用し、P-8と連携して2015年から運用する
予定。


使用予定の国

NATO、日本、韓国

ドイツは航空交通が過密なヨーロッパでの安全確保が
困難として導入断念


グローバルホークの運用

グローバルホークに画像や電波情報などを収集する
各種センサーを搭載

高度約1万8000メートルから軍事施設や海上の
艦艇などを監視します。


今回三沢に配備されたグローバルホークでは、
離着陸時には三沢基地の地上パイロットが操縦し、

一定の高度まで上昇すると、人工衛星経由で
米・カリフォルニア州にある空軍基地の操縦に
切り替わります。


米空軍はグローバルホークを運用するために
操縦用と情報伝達用で複数の衛星を使い分けて
います。

基本的に、事前に設定したプログラムに従って
飛行することになりますが、

当然状況によってはマニュアルに切り替える
場合があり、

その際は衛星を通じ操縦信号を送信します。

地上局にはグローバルホークから衛星を介して
大量の情報が集積されることから

データを処理・分析するための専門の部署が
必要で、機器の機密性も高くなっています。

空自では、操縦や、データ送信のための衛星や、
データの処理・分析を米側に依存せざるを
得ないことから、

空自が収集した情報は米側の地上局に完全に
把握されることになります。

日本としても、公平性の観点からも米側が収集した
情報の提供を求めることになるのでしょう。


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posted by 如月実 at 15:28 | TrackBack(0) | 防衛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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