2015年07月15日

米海軍洋上哨戒機P-8ポセイドン


米海軍は1961年以来P−3を使用して
きましたが

さすがに運用期間が50年を超え、機体の
設計自体が古すぎるため

後継機の研究を始め

1989年にロッキードとP−7の開発
契約を結びました。

しかし開発計画が遅れた上に、予算を大幅に
超過してしまったことから

1990年7月にこの計画は中止され

その後航空各社の提出した、提案の中から
2004年にボーイング社の提案した

ボーイング737−800ERX旅客機の
改修型である737MMAが

P−8Aとして採用されることになりました。

米海軍P−8

民間機の転用ということで

エンジンはCFM56−7Bターボファン
エンジンが2基

民間機用のエンジンで塩害対策が無いことや
飛行性能の関係で低高度での運用はできず

無人機(MQ−4Cトライトン)と連携して
運用する計画です。
(トライトンは2017年から運用開始)

米海軍が開発中の無人偵察機MQ−4Cトライトン

米海軍が開発中の無人偵察機MQ−4Cトライトンの内部説明図

巡航速力は440ノット(時速815km)

ソノブイ搭載量はP−3Cの84本に対して
120本を搭載可能

全て機内からの発射が可能となっています


捜索用レーダーはAN/APY−10で
P−3Cの最新型に搭載されている
AN/APS−137(海自P−3Cにも
搭載)の改良発展型です。


搭乗員は
パイロット3名
タコー(戦術航空士)2名
SS−1/2(センサーワンツー)2名
(音響センサー担当)
SS−3/4(センサースリフォー)2名
(非音響センサー担当)
EWO(電子戦オペレーター)2名
の合計9名

米海軍P−8の内部説明図

P−8の内部

米海軍でのP−8配備予定数は108機

2015年7月から本格的に量産機の
受領を開始するので

今後急速にP−8の配備が加速されると
思われます。

その他P−8計画に参加しているのは
オーストラリア
イタリア
カナダ

などで

2013年5月からインドへも輸出されていて
(P−8I)

インド海軍では最終的に24機を購入予定

インド海軍のP−8I

また

米国防総省では、日本を除く現在P−3C
を使用している15カ国での採用を見込んで
います。


米海軍では

2012年からフロリダ州にあるジャクソン
ビル海軍航空基地でP−3Cからの機首転換
に入り

米海軍のP−8とP−3C

2013年12月には沖縄の嘉手納に配備され

現在東シナ海などでの監視にあたっています。

現在、米海軍が保有しているP−8部隊
(2015.7)

VP−5 ジャクソンビル
VP−8 ジャクソンビル(転換中)
VP−16ジャクソンビル
VP−30ジャクソンビル(転換中)
VP−45ジャクソンビル

2013年12月に嘉手納に展開されたのは
VP−16のP−8

その後は適宜、定期的に他の部隊と交代
していると思われます。

米海軍P−8の説明

戦術などについて

高高度から魚雷などをどのように投下して
潜水艦を攻撃するのかと思ったら

なんと、滑空装置を取り付けて、攻撃
ポイントに誘導するとのこと


レイセオンのFish Hawkキット
レイセオンのFish Hawkキット

魚雷を投下したあと、10海里以内なら

「あ、やっぱりやめた別の潜水艦を攻撃しよう」

攻撃目標を変更しているところを説明している図

なんてことも可能らしい(^_^)v

P−3CやP−1のように潜水艦の真上
まで行って魚雷を投下しなくてもよいという
ことは

やはりP−8の方が画期的なのでしょうか・・・


低高度に降りられないのを逆手にとって

Mark54魚雷に羽根をつけて

HAAWC(High-Altitude Anti-Submarine Warfare
Weapons Concept)ということらしいです
(高高度対潜武器機能?)

HAAWCを装着したMark54魚雷

魚雷も空を飛ぶ時代ということでしょうかね



関連記事

海自3空にいよいよ哨戒機P−1実戦配備(P−1あれこれ)

海自P−1のエンジンF7とよくある誤解


posted by 如月実 at 19:12 | TrackBack(0) | 防衛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/422416619

この記事へのトラックバック