2016年11月02日

空自の新鋭機F−3は開発されるのでしょうか、実戦配備はいつ



航空自衛隊が保有するF−2戦闘機の後継機
となるF−3戦闘機開発を目指して企業選定
が始まっています。

戦闘機の開発費用は、性能の高度化と共に、
莫大な費用がかかっており

一国でこれを負担することは困難となってい
て、数カ国で共同開発することも多くなって
います。

航空自衛隊F−35戦闘機
F−35

F−3についても、航空自衛隊だけだと調達
機数が100規定度にしかなりませんので

1機当たりの開発費用が高騰し、航空自衛隊
の調達にも支障が出てくることから

外国企業との共同開発も視野に入れ、開発が
行われることになりそうです。

F−3にはボーイングやロッキード、あるい
は欧州のメーカーも興味を示しており、今後
参加企業の検討が行われることになり

2018年度に次期国産ステルス戦闘機F−3
を独自開発するか、それとも他国との共同開
発にするかが決定されます。

2018年度というのは、現在開発中の第5世代
戦闘機用エンジン「HSE:ハイパワー・ス
リム・エンジン」の開発目標年度にあたり

新規エンジン開発の目処が立つか立たないか
も、共同開発にどの外国企業が参加するかと
いうことも影響してくることになります。

ステルス実験機


戦闘機用エンジンHSEとは

HSEの推力は15tを目指していて、F−
3に2基搭載されれば合計の推力は30tと
なります。
(F−16のエンジンは1基13t)

これは米軍のステルス戦闘機F−22のエン
ジン「F119−PW−100」とほぼ同等
の性能で

HSEを搭載したF−3はアフターバーナー
無しで超音速巡航飛行が可能になります。


HSEは先進技術実証機に搭載された推力5
tのXF5を基にIHIと防衛省技術研究本
部が開発を行っているもので

日本が戦闘機用のジェットエンジンを開発す
るのは初めてになります。

F−2開発の時には、日本に独自のジェット
エンジンを開発する能力が無く、米国から供
給がなければ戦闘機を開発できなかったこと
から

F−16の改造にせざるを得なくなったとい
う経緯もあります。

航空自衛隊F−15


F−3の今後の計画

次期ステルス戦闘機F−3が2018年度に開
発が決定され、順調に開発が進めば10年後
の2028年に量産が開始され、2030年には部
隊配備されることになります。

2018 F−3開発開始
2025 初飛行
2028 量産開始
2030 部隊配備
(となればめでたしめでたし)


F−3が完成すれば、F−22よりもステル
ス性能が高くなるものと予想されます。

これは飛行制御ソフト、レーダー吸収材、シ
ームレスな外板加工、炭素繊維による複合主
翼がF−22開発段階よりも更に進歩してい
るからです。

米空軍F−22
F−22

アメリカも今後F−22の後継となる第6世
代の戦闘機を開発することが予想され、完成
すればF−3よりも高性能になると考えられ
ますが、

この戦闘機が完成するまでの数年間はF−3
が世界最高性能の戦闘機になることも十分予
想されます。


RCS(レーダー有効反射面積)

ステルス戦闘機のステルスとはレーダーに写
りにくい性能をいいます。

レーダーに写る面積(RCS)が小さいほど、
敵のレーダーに写りにくくなるわけですが、
このRCSを歴代の戦闘機と比較すると

F−15 25u
Su−27 15u
F−16  1u
F−35 0.005u
F−22 0.0001u
X2(ATDX)
     0.000002〜
     0.000004u

ということで、長さ20mくらいある戦闘機
でも、レーダーに写る大きさは、小さな風船
が飛んでいるレベルになります。

空に浮かぶ小さな風船

そうなると、もう、ほとんどレーダーで探知
されることはなく、一方的な戦闘になるかと
いえば

そうは問屋が卸さず、敵もステルス戦闘機を
開発してくることが考えられ

結局、第二次大戦初期のように目視で敵を発
見して、ドックファイトで戦う様な時代が来
るのかもしれません。

ゼロ戦

かっては世界に冠たるゼロ戦を作った日本

戦後航空機産業を解体させられ、長らく開発
を禁止されていた日本ですが、

F−3でようやく世界レベルの戦闘機を自主
開発させられるところまできたということは
感慨深いものがあります。


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posted by 如月実 at 19:43 | TrackBack(0) | 防衛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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