2017年04月04日

なぜ駐韓大使を今帰任させたのか、本当の理由は



岸田外務大臣は慰安婦の少女像問題で一時
帰国させていた長嶺大使と森本釜山総領事
を4月4日に、韓国に帰任させることを発
表しました。

韓国では少女像を撤去するどころか、さら
に少女像を増やそうとする動きの中で、な
ぜ今、韓国に戻すような決断をしたのでし
ょうか

慰安婦少女像

岸田外務大臣の説明では

「5月9日に大統領選挙が行われ、政権交
代が行われる時期に、情報収集を行い、次
期政権の誕生に備える必要がある」

と述べています。

これに対して、情勢は変わるどころか悪化
している方向にあるのに、なぜ大使の一時
帰国をやめて韓国に戻すのか

という批判も多く見られるようです。

しかし、現在の朝鮮半島の情勢を見ると、
大使を戻したのには別の理由がありそうで
す。


それは端的に言うと

「北朝鮮情勢」

現在米韓合同軍事演習が行われています
が、この演習に引き続き、米国が北朝鮮の
核・ミサイル開発施設を破壊し、金正恩氏
の斬首作戦が実行されるのでは無いかとい
う予測があちこちでなされています。

米韓合同軍事演習

根拠としては昨年後半から、米高官による
北朝鮮攻撃を示唆する発言が相次いでおり

4月6日〜7日に行われる米中首脳会談に
先立ち

米トランプ大統領の

「中国が何らかの行動を起こさないなら米
国だけで核の脅威を取り除く」

という発言など

かなり米国高官の発言はヒートアップして
きています。


また今月は

4月11日:北朝鮮最高人民会議
4月15日:金日成主席生誕105周年
4月25日:北朝鮮軍創設85周年

など北朝鮮の重要な記念日が目白押しで

過去の例からしても、これらの記念日の前
後には核実験や弾道ミサイルの発射試験を
行う例が多く見られます。

金正恩

さらに北朝鮮は近く、核実験を行う事を示
唆しており

先般の弾道ミサイルのエンジン燃焼試験の
成功を受けて、長距離弾道ミサイルの発射
実験を行うことも予想されます。

これらの実験が成功すれば、北朝鮮は米国
を直接核攻撃できる手段を開発した事になり、

これを放置すれば、年内には北朝鮮が長距
離弾道核ミサイル(ICBM)を保有し

今年から来年にかけて北朝鮮はこのICB
Mを実戦配備することが予想されることに
なります。

北朝鮮の長距離弾道ミサイル

また、韓国の大統領選が5月9日に行われ
ますが

この選挙では

反米、親北派の文在寅(ムン・ジェイン)
が当選有力視されており

文氏が大統領になってしまった後では、北
朝鮮への軍事力の行使は非常に難しくなっ
てしまうこともあり

その前に北朝鮮を空爆するという可能性が
高くなっています。

これらのことを考えると、朝鮮半島で武力
紛争が発生する前に、何としてでも大使を
帰任させておく必要が出てきたという話は
説得力があります。


戦闘が始まる前に大使を帰任させる理由

では大使は韓国に行って何をするのでしょ
うか

韓国政府の動きを探る

韓国政府は米軍の北朝鮮攻撃について知ら
されているのか、知らされていないのであ
れば、どの段階で米国から通知されるのか

あるいは、北朝鮮攻撃があった場合に備え
てどのような準備をしているのか

在韓米軍の状況や動き

韓国国民の動静

万が一に備えての邦人の脱出方法の確認、
場合によっては韓国政府との調整

空爆

武力紛争発生後の邦人の保護

武力紛争が発生すれば北朝鮮によるソウル
への砲撃や、各地へのミサイル攻撃が予想
されます。

このような事態になったときに、邦人を保
護したり安否を確認したり

また、状況によっては韓国国外への邦人の
脱出を支援する必要があります。


武力紛争に関する日韓政府の間の調整

様々な情勢に関する情報交換

邦人輸送(手段)のための韓国政府との調


邦人救出のための海自艦艇の韓国港湾への
入港調整

邦人輸送のための航空機の韓国国内の空港
への離着陸


などなど、日本大使館に課せられる任務に
は重要なものが目白押しになります。


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posted by 如月実 at 15:19 | TrackBack(0) | 国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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