2017年04月05日

米中首脳会談の主要議題は北朝鮮処分問題か



習近平国家主席は4月6日〜7日にかけて
米国を訪問し、トランプ大統領と会談を行
います。

米中間には貿易不均衡問題や南沙問題が横
たわっていますが、今回の会談ではやはり
北朝鮮の処分問題が主な議題として取り上
げられることが予想されます。

習近平主席

北朝鮮については、4月中に最高人民会議、
金日成主席生誕105周年、朝鮮軍創設8
5周年記念日など重要な日程が目白押し
で、

これに合わせて今月中にも6回目の核実験
が行われる可能性があるとの見方が強まっ
ています。

また、現在、4月20日までの予定で米韓
合同軍事訓練が行われており、これに反発
して、北朝鮮が何らかの挑発行為に出てく
る可能性も否定できません

このような緊迫した情勢の中、米中の首脳
が会談するわけで

トランプ大統領は、この会談に先立ち
「中国が行動しないなら米国だけで解決す
る」
との発言を行っており

今回の会談では、中国が何らかの、実効性
のある具体的な行動を取ることを要求する
とみられ

習近平主席が煮え切らない態度を取れば、
それなりの実行力を伴い行動を米国が単独
で取ることを習主席に通告し

何らかのアクションを取ることを、コミッ
トメントせざるを得ない状況に追い込むこ
とをトランプ大統領も目論んでいると思わ
れます。

トランプ大統領

さて、北朝鮮の核ミサイルは中国にとって
大きな問題では無いということはあるかも
しれませんが

なぜ、ここまで中国は北朝鮮の行動を放置
してきたのでしょうか

いくつかの可能性を考えてみると

中国人民解放軍

瀋陽軍区が中央政府の意向に従わない

中国東北部にある瀋陽軍区は中国最大の軍
団で、かっての朝鮮戦争以来、国境を接し
ている北朝鮮とのパイプが深く

また北朝鮮に関する各種利権も持っている
事から

中国の中央政府の意向にもかかわらず、現
状維持を望んでいるということが考えられ
ます。

また、うがった考えかもしれませんが

中央政府が力が強くなりすぎるのを嫌って
か、瀋陽軍区には核兵器が配備されていな
いことから、半ば一心同体の北朝鮮が核兵
器を持つことに好意的な考えを持っている
かもしれません

注:中国の軍団はかっての軍閥と同じよう
にそれぞれがかなり独立して力を持ってお
り、号令一下、中央政府のいうことに必ず
しも素直に従う体制にはなっていません

江沢民

北朝鮮とつながる江沢民派の力の影響

習近平は江沢民派の賄賂政治を嫌ってお
り、対立関係にありますが、いまだ、その
力には大きなものがあり

北朝鮮はその江沢民派とのパイプが太いと
いわれています。

金正恩の叔父、張成沢氏は習近平派に近く、
金正恩を廃して、金正男氏を後釜に据えよ
うとして処刑された可能性があります。

さらに、今年2月には当の金正男氏が暗殺
され、習近平派の北朝鮮とのつながりはさ
らに弱くなり

未だ国内で大きな力を持っている江沢民派
とつながりの強い北朝鮮に、あまり強引な
ことができないということも考えられま
す。


今回の首脳会談スケジュール

習近平国家主席はフィンランド共和国のニ
ーニスト大統領の招聘を受けて4月4日〜
6日までフィンランドを訪問

その後6日〜7日にかけてトランプ大統領
の招聘で訪米し、フロリダ州の海辺の別荘
"マール・ア・ラーゴ"で首脳会談を行う予


トランプ大統領の別荘マール・ア・ラーゴ

詳細については
6日 トランプ大統領、メラニア夫人と夕
食会 現地時間:6日18時〜(日本時間:7日朝7時〜)
7日 トランプ大統領と習近平国家主席の
米中首脳会談 現地時間:7日9時〜(日
本時間:7日22時〜)


この会談に先立ち3月19日にはティラー
ソン国務長官が訪中しており
「アメリカは喜んで、『衝突せず、対抗せ
ず、相互を尊重し、ともにウィン-ウィン
の精神で対中関係を発展させたい』と望ん
でいる」
と発言しており

当然、貿易不均衡や南沙問題を念頭に置い
た発言とも考えられますが、

米軍が北朝鮮を空爆するかもしれない現在
の情勢から

北朝鮮で武力衝突が発生しても中国軍とは
敵対する気持ちは無いという、意思表示も
含まれていたというと考えすぎなのでしょ
うか

北朝鮮弾道ミサイル

北朝鮮が日米首脳会談を前に弾道ミサイル発射

北朝鮮は会談に先立つ5日午前6時42分
ごろ、東部の咸鏡南道・新浦(シンポ)付
近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を
発射し、ミサイルは発射地点から約60キ
ロメートル飛行しました。

北朝鮮対応を主要議題に6日から行われる
米中首脳会談をけん制する狙いとみられま
すが

今回の発射が失敗では無かったとすると、
飛行距離が極端に短かったのはさすがに中
国への遠慮があったためでしょうか

ミサイルは北朝鮮が「北極星2型」と呼ぶ
新型の弾道ミサイル「KN―15」とみら
れ、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)
の技術を応用し、固体燃料を使うのが特徴
です。


関連記事

米軍による北朝鮮空爆はいつ行われるのでしょうか

なぜ駐韓大使を今帰任させたのか、本当の理由は

金正男はなぜ今暗殺されたのでしょうか

北朝鮮攻撃が今行われるとすればどのように攻撃が行われるのか




posted by 如月実 at 16:12 | TrackBack(0) | 国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/448749652

この記事へのトラックバック