2017年04月07日

米中会談を前に行われた日米電話会談を分析する。



4月6日朝、安倍首相は米トランプ大統領
と電話会談を行いました。

これは北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて
のものと言われていますが

前回日米首脳会談の時もその直前に米中首
脳による電話会談が行われたこととバラン
スを取ったものか

あるいは、今月末にも行われるのでは無い
かと噂されている北朝鮮への先制攻撃を前
に行われる

米中首脳会談に関する、情報収集や、トラ
ンプ大統領へ日本の見解について釘を刺す
(アピールする)意味合いがあったのかも
しれません。

安倍首相

この電話会談は35分間行われ

安倍首相によれば「大変突っ込んだ意見交
換」を行ったとのことです。

その中で話し合われたことは

・昨日の北朝鮮の弾道ミサイル発射の強行
は危険な挑発行為であり、日本の安全保障
上、重大な脅威であるとの認識で一致

・北朝鮮の核・ミサイル開発が安全保障上
の重大な脅威であり、韓国を含めた3カ国
が緊密に連携していくことを確認した。

・米国の強いコミットメントを背景に、北
朝鮮に対して、更なる挑発行動の自制、安
保理決議等の遵守を強く求めていく

・米中首脳会談が行われるが、北朝鮮の問
題について、中国がどのような対応をして
いくか、日本は注目している。
また、北朝鮮問題には中国の関与が重要で
有り、これまでの中国の働きは不十分であ
るという認識で一致

・トランプ大統領は「すべての選択肢(軍
事行動を含む)がテーブルの上にある」「米
国は同盟国である日本を100%支える」「抑
止力を強化し続け、米国と同盟国を最大限
の軍事力で守る」と発言した。

・安倍総理は、拉致問題の早期解決に向け
て、トランプ大統領の協力を求めた。

・引き続き日米両国や各国と連携しなが
ら、北朝鮮の問題への対応を強化していく


という内容でした。

トランプ大統領

当たり障りの無い内容といえば無いような
内容なのですが注目点をあげていくと


中国がどう対応するのか注目

やはり、今回の米中首脳会談では、米国と
しては何としても中国が実効性のある北朝
鮮への影響力を行使するという約束を得た
いという希望というか意志があると考えら
れます。

4月30日まで行われる米韓合同軍事演習
が終わってしまうと米国が軍事オプション
を行使できる可能性が低下してしまいま
す。

演習終了後あらためて北朝鮮攻撃のための
軍事力を集積するためには膨大な労力を必
要とし、隊員の疲労や予算の問題

あるいはいまさら各種部隊を大々的に動員
すれば北朝鮮に対して、こちらの意図が見
え見えになるというリスクもあります。

また、5月9日に行われる韓国大統領選教
では反米親北と言われる文氏が当選する可
能性が高く

中国の言質を得られないまま、ずるずると
5月(演習の終了)を迎えてしまうと、米
国の取れる選択肢に大きな制約が生まれて
しまいます。

習近平主席

トランプ大統領は安倍首相に軍事力の行使
が選択肢の中に含まれていることを明確に
しており

安倍首相もこれに反対していない
=米国が北朝鮮に対する軍事行動に反対し
ない

という意味合いも含まれることになりま
す。

また、気になるのはトランプ大統領が先の
安倍首相の訪米時にもコミットした

「日本を100%支える」を繰り返したこと

日本人からすると隣国の話で、米国と北朝
鮮の間の問題じゃないの?

もちろん日本の安全保証にとって死活的問
題ではありますが

日本人の感覚からすると、当事者意識がや
や乏しい隣国の話しなのですが

ここまで念を入れられて、日本の安全を保
証するという言葉に

米国の軍事行動を行う意図を感じるという
と考えすぎでしょうか

北朝鮮の弾道ミサイル

注:現状、日本が北朝鮮から攻撃を受ける
のは米国が北朝鮮を攻撃した時に、報復と
して弾道ミサイルを日本(在日米軍基地)
に撃ってくる状況の可能性が高い


米中首脳会談の結果どのような話し合いが
行われるのか

すぐには分からないかもしれませんが

何らかの密約や約束が行われるのか、

そして、中国の行動に期待して米軍の軍事
行動は行われないのか

中国が米国の軍事行動を黙認するのか

あるいは米中首脳の話し合いが決裂して軍
事行動が4月中に行われるのか、注目して
いきたいと思います。


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posted by 如月実 at 15:20 | TrackBack(0) | 防衛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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