2017年04月13日

なぜ中国はこれまで北朝鮮に核開発を止めさせようとしなかったのか



朝鮮半島での米国と北朝鮮の間の緊張が高
まっています。

中国がこれまでに本気で北朝鮮に圧力をか
けていれば、ここまで事態が悪化すること
はなかったと思います。

中国の様子を見ていると、北朝鮮の核開発
は好ましくはないものの、どうしてもやる
というならしょうがない

とでも言わん限りの悠長な対応でした。

これはなぜだったのでしょうか

そこで、中国が北朝鮮に強硬姿勢を取れな
い内部事情などについて分析してみます。

習近平

中国が北朝鮮に強硬姿勢を取れない理由

北朝鮮は江沢民派とのつながりが強い

習近平主席は権力を獲得するまでは江沢民
の力を借りて、権力闘争を勝ち残ってきた
人物だけに江沢民とのつながりが強いと考
えている人もいるようですが

実際は、習近平は江沢民派の汚職体質を嫌
悪しており、現在は江沢民派の力をそごう
と、権力闘争のまっただ中にいます。

ですから、表向き友好国で有り、中朝友好
協力相互援助条約を結んでいる北朝鮮の首
を絞めるようなことをすれば

江沢民派からの格好の攻撃材料になるとい
う見方が出来ます。

だから習近平としても大ぴらに北朝鮮に対
する締め付け政策がやりにくいということ
が考えられます

人民解放軍

利害関係のある瀋陽軍区が言うことを聞か
ない


中国東北部に配置されている瀋陽軍区は人
民解放軍の中でも最大の戦力を保有してお


北朝鮮と直接国境を接していることから北
朝鮮(軍)とのつながりも深く、貿易など
において、様々な利権を持っていると言わ
れています。

ですから現在の北朝鮮を崩壊させること
は、瀋陽軍区上層部にとって自らの利権を
手放すことにな、り容易にこれに合意しな
いと考えられます。

中国の軍団は日本の自衛隊などとは違い、
それぞれの軍団がかなりの政治力を持って
おり

極端に言えば昔の軍閥に近い性質を持って
いますから習近平国家主席といえども、頭
ごなしに命令を聞かせることは難しい部分
があります。

瀋陽軍区の位置

中国は自ら手を下したくない

中国は昔から北朝鮮と深いつながりがある
ほか中朝友好協力相互援助条約という相互
安全保障条約を結んでいます

ですから、中国としては自らが先導して北
朝鮮をたたくということは

北朝鮮以外の同盟国に対しての対面や信頼
を危うくしますし

国内的にも、習近平の外交能力が問われか
ねない可能性があります。

そこで火中の栗を米国に拾わせることで

米国に打撃を負わせる
・莫大な戦費
・日韓などの戦争被害
(米国との軋轢が生じる)
・日韓などへの経済的打撃
・米国からの経済的妥協を獲得

さらにうがった見方をすれば、間近に米軍
の最新戦術を盗み見ることも可能になる

などのメリットが有りますから

自らは危険を冒さず、高みの見物をするこ
とで漁夫の利をえようとしているのかもし
れません

朝鮮半島

北朝鮮がなくなったら鴨緑江(中国との国
境)まで米軍が押し寄せることになるから
中国はそれを望まない

という意見があります。

しかし、これは米国にも言える事でこの点
では米中の利害関係は一致しています。

また、地上戦で、米軍が北朝鮮奥深くまで
侵攻すれば莫大な兵士の損害が予想されま
すから

米国としては、北朝鮮への地上侵攻は最小
限にして、出来るだけ空爆だけで決着を付
けたいと考えているはずです。

ですから空爆で上からたたくけれど、後は
中国が北朝鮮を押さえるのを期待してい
る。


押さえるというのは、中国軍が北朝鮮に進
出して中枢部を押さえて傀儡の政権を樹立
してくれること

そして、米中が戦火を交えることなく停戦
協定を締結する

という密談、あるいは暗黙の了解が出来て
いても不思議ではないと考えられます。

でなければ、世界大戦に発展する可能性の
ある北朝鮮攻撃をトランプ大統領は決断で
きないのではないでしょうか


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posted by 如月実 at 22:07 | TrackBack(0) | 国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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