2017年04月15日

なぜ北朝鮮のSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)が脅威なのか



なぜ北朝鮮のSLBM(潜水艦発射弾道ミ
サイル)が脅威なのかと言われると

多くの人は、そりゃあ潜水艦はどこにいる
のか分からないしいきなり新潟沖からミサ
イルをを撃たれるかもしれないし

千葉の銚子沖から撃たれたら対応が困難じ
ゃない

などと考えている人もいるかも知れません

しかし現実的に考えると、そのようなこと
はまず考えられません

日本周辺地図

というのは北朝鮮の保有している潜水艦は
大部分が小型の潜水艇で、沿岸を遠く離れ
て航行することは出来ません
(小型の潜水艇にSLBMを搭載すること
自体できません)

洋上遠くまで進出できるような(SLBM)
を搭載出来るような大型の潜水艦で北朝鮮
が保有しているのは

ロメオ級と呼ばれる、かってのソ連が19
60年頃から1980年頃まで運用してい
た旧式の潜水艦を国産化したもので、

約22隻保有していると見積もられていま
す。

北朝鮮ロメオ級潜水艦
北朝鮮のロメオ級

ただしこのうち何隻が稼働状態で動けるの
か不明ですし、SLBM搭載可能なように
改修された潜水艦が何隻いるか分かりませ


ところが日本近海はかってのソ連、現在の
中国(いずれも数としては世界最大の潜水
艦隊を保有)に対抗するために

日米が、世界でも最も厳重な対潜哨戒網を
張り巡らしている地域で有り

50年も前に運用されていた潜水艦を北朝
鮮がコピーして作った潜水艦が

日米の哨戒網をかいくぐって日本海南部
(日本近海)や東シナ海、ましてや太平洋
まで出てくることはまず不可能です。

爆撃による爆発

では北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(S
LBM)が脅威にならないかといえばそう
でもありません

米軍の北朝鮮空爆が始まれば、北朝鮮の反
撃に備えてノドンなどの弾道ミサイル基地
が攻撃され、多くは破壊されたり

あるいは、発射のために山中のトンネルか
ら引っ張り出されたところを米軍の偵察機
(無人機を含む)に発見され、空爆を受け
ることもあるでしょう

所が、北朝鮮沿岸の水中に潜んでいる潜水
艦を爆撃機などで攻撃することは出来ませ


米海軍P-8哨戒機
P-8哨戒機

北朝鮮の潜水艦を攻撃しようとすれば、ま
ずは、米軍のP−8などの哨戒機が潜水艦
を捜索探知して、魚雷などで攻撃を行う必
要があります。

ですが、さすがにP−8などの非武装の航
空機が、北朝鮮沿岸近くでのんびり対潜水
艦捜索ができるとは思われません

北朝鮮軍の戦闘機や、対空ミサイル、ある
いは艦艇からの攻撃を想定すると、よほど
制空権などを確保している地域でなければ
航空機による潜水艦狩りは困難です。


となると後は発射されたSLBMをイージ
ス艦やPAC−3などで迎撃するしかあり
ません

ただし北朝鮮が潜水艦からSLBMを盛ん
に発射してくるということになれば

日米の潜水艦が密かに北朝鮮沿岸に接近し
て、北朝鮮の潜水艦を捜索、攻撃というこ
とになるのかもしれません


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posted by 如月実 at 12:03 | TrackBack(0) | 防衛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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