2017年04月22日

カールビンソンと海自の共同訓練の目的は中国潜水艦?



以前から、北朝鮮情勢に鑑み、朝鮮半島近
海に進出中の米空母、カール・ビンソンと
海自の共同訓練を検討しているということ
が取りざたされていましたが

4月21日朝、海上自衛隊の「あしがら」
「さみだれ」が相次いで佐世保を出航しま
した。

海自護衛艦あしがら
あしがら

防衛省のコメントでは依然として
「共同訓練を行う事を検討している」
となっていますが


大方の見方としては25日の朝鮮人民軍創
設記念日に向けての牽制だというものがほ
とんどですが

しかし、米韓合同軍事演習が大規模に行わ
れているこの時期に日米が小規模な共同訓
練をすることにさほどの意味は考えられず

軍事的観点から考えれば、カール・ビンソ
ンが敵対国の水域に接近するに際して、訓
練の名を借りて、実質、護衛作戦が行われ
ると考えた方が自然だと思います。

米空母カール・ビンソン
米空母カール・ビンソン

そこで何のための護衛かと、考えてみると

対空攻撃からの護衛ということは考えにく


最強の空母+イージス艦が随伴している艦
隊に、旧式の北朝鮮軍戦闘機がトライする
ということは

戦争の引き金を引きかねませんし、能力的
にもまず不可能です。

とすれば、考えられるのは対潜水艦作戦し
かありません

海上自衛隊は、冷戦時代には世界最大のソ
連極東艦隊と対峙していましたし、現在も
潜水艦保有数では世界最大の中国と対峙し
ていて

対潜水艦作戦だけに限っていえば、米海軍
に匹敵する、あるいは部分的には米海軍を
超えているともいわれています。

注:潜水艦保有数上位国(小型艦を除く)
中国 :60隻
ロシア:57隻
米国 :57隻
北朝鮮:22隻
日本 :18隻
以下略(2012年のデータ)

ところが、北朝鮮の保有している潜水艦の
ほとんど全部はソ連が1950年代に設計
生産したロメオ級潜水艦を国産したもので

近年の状況から、北朝鮮の沿岸を遠く離れ
て作戦する能力はほとんど無く、

あるいは沿岸を離れて遠洋に出てくれば、
直ちに日米の対潜哨戒網に探知される可能
性が高いと思われます。

北朝鮮ロメをクラス潜水艦
北朝鮮ロメオクラス潜水艦


一方、中国の潜水艦20隻が北朝鮮海域に
集結しているのではないかという報道がな
されています。

2006年の話ですが、当時横須賀を母港
とする空母キティーホークに台湾沖で中国
のディーゼル潜水艦が8kmの地点まで探
知されずに接近し、浮上したという事件が
ありました。

米空母が東シナ海などに入った歳に、いき
なり中国の潜水艦が真横に浮上したりする
ことが起きれば、米国のメンツは丸つぶれ
です

習近平さんがトランプ大統領に電話をかけ


「この前はうちの潜水艦が失礼しました、
おたくの空母も気を付けられた方がよいか
と、はっはっはっ」

(いざとなれば我が国(中国)の潜水艦で
米空母なんてイチコロだぜ)

などとなめられてはたまりません

対潜能力に優れ、かつ、この海域の特性を
熟知している海上自衛隊の助けを借りて、
対潜警戒を万全を期す

ということが目的というか、すでに実戦モ
ードに入っているといっても過言ではない
でしょう。


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posted by 如月実 at 12:01 | TrackBack(0) | 国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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