2013年11月24日

中国が尖閣諸島上空に新たに防空識別圏設定し国際法無視の主張



中国政府は11月23日、東シナ海上空に新たに防空識別圏を
設定したと発表しました。

中国政府が発表した防空識別圏の図には尖閣諸島(沖縄県石垣市)
上空周辺が含まれています。

中国が発表した新たな防空識別圏

ということで、マスコミが騒いでいますが、論点がかなりずれて
いるようです。

マスコミの論調は

「中国が新たに発表した防空識別圏が、日本が既に設けている
防空識別圏と重なり合っているため今後両国間の緊張が高まる」

というものです。

中国の新たな防空識別圏の設定によって、この空域での緊張が
高まるというのは確かなんですが、

両国の「防空識別圏が重なっている」ということは問題では
ないのです。

どういうことかというと

元々、防空識別圏というのは、外国の航空機が自国の領空を侵犯
しないように、あらかじめ、領空の外側に区域を決めておき、
その中に外国の航空機などが侵入してくるようであれば、注意深く
監視して

さらに領空に近づくようであれば、何らかの対処をしましょうという
区域です。

防空識別圏に侵入した国籍不明機に対してスクランブル発進した航空自衛隊のF−15イーグル

極端ないい方をすれば単なる目安でしかありません。

ですから、領土や、排他的経済水域と違って、防空識別圏を設定したから
といって、その空域において設定した国が何らかの権限を持ったり、
侵入を禁止したりする権利はありません。

例えば台湾の防空識別圏には日本の領土である与那国島上空が
含まれています。

だからといって、台湾が与那国島上空の飛行制限をしたり、
スクランブルで上がった台湾の戦闘機が与那国島周辺の
我が国の領空まで飛んでくることはありません。

あるいは、日本海北部で、日本の防空識別圏はロシアの
沿海州のすぐ近くまで伸びています。

逆にロシアの防空識別圏が、日本の防空識別圏の外側に
あるということはあり得ません。

日本の防空識別圏と中国が新たに設定した防空識別圏

当然もっと北海道に近いところに線が引かれているはずです。

ですから、日本とロシアの防空識別圏は広い範囲で重なり
合っているということです。

しかしこれが何か問題になったことがこれまでなかったと
思います。

韓国の防空識別圏も当然ですが北朝鮮国内を含んでいます。

こういう勘違いが起きるのは日本と韓国そして台湾の防空識別圏が
綺麗に一本の線で区分けされているところから来ているのかも
しれません。

韓国の防空識別圏と日本の防空識別圏

このようなことは、普通はとてもまれなことで有り

どうしてこういうことになったかというと

元々日本を占領していた米軍が、各地域を占領している部隊の
「責任分担」という意味で線を引いたのが今の日本や韓国の
防空識別圏なのです。

戦後、日本、韓国、台湾は米軍の防空識別圏をそのまま
引き継ぎました。

ですから当然重なっている部分はない。

このことから、防空識別圏があたかも、各国の持っているテリトリー
というような、思い違いをしている人が多くなっています。

隣り合う国の防空識別圏が重なり合うこと自体は当たり前のことで、
何も問題ではないのです。

領空侵犯するソ連の爆撃機

今回問題なのは、国際法音痴、国際関係のルールをよく知らない
中国の主張していることが問題なのです。

中国国営新華通信などを通じた発表によると、
「防空識別圏を飛ぶ航空機は飛行計画を中国外務省または航空当局に
提出する義務を負う」
となっています。

国際法上、公海や排他的経済水域の上空を飛行するのに沿岸国の
許可を得る必要はありません。

自衛隊の航空機が監視飛行やスクランブルなどでロシアの防空識別圏に
入るとしても、ロシアの許可を得たり、飛行計画を出したりすることは
普通あり得ないと思います。

中国国防省は、防空識別圏内に入る航空機に、中国外務省か
民用航空局への飛行計画の届け出などを義務づけ、中国側の
警告に従わなければ「防御的措置」をとるとしています。

中国軍爆撃機H6

そもそも中国軍機が日本の防空識別圏を飛行するときに飛行計画は
出していないはずです。

まったく国際法を無視したあり得ない措置で有り、

こういう点に米国も

「地域の緊張を高め、アメリカと同盟国の国益に影響を与える
この措置をとても懸念している」

という声明を発表しています。

ちなみに、今回中国が尖閣上空を含む新たな防空識別圏を設定
したということは、これまでは外国の航空機が尖閣上空
(=中国が主張する自国の領土上空)を飛行しても気にして
いなかったという証明で有り

中国が尖閣を自国の固有の領土だという主張に根拠がなかった
という証拠にもなりえる事態だとも言えます。

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同日追加記事

「中国の防空識別圏設定は国際法上の問題はないものの、尖閣周辺
では一蝕即発状態に発展する可能性も」

中国が防空識別圏を設定したことについて、その後の情報を検討すると、
中国が設定した防空識別圏は通常の国際法のルールに則り、必ずしも
国際法のルールを逸脱しているものではない可能性が出てきました。

スクランブルで発進する中国軍戦闘機

日中間で問題になっている海域に、この時期に設定したという
きな臭さはあるものの

中国政府による公告は「東海防空識別圏の管理機関は中華人民共和国
国防省である。識別に協力しない、または指令に従わない航空機に対し
中国の武装部隊は防御のための緊急処置を取る」としています。

これに関して、中国の楊報道官は
「海上方向からの空中脅威と敵味方不明の航空機に対して、中国は状況に
よって適時に識別、監視、管制、処理などの相応の措置を講じて対応する」

「関係方面が協力して飛行の安全を共同で維持するよう希望する」

「中国は一貫して、各国が国際法に基づいて飛行する自由を享有
することを尊重する」

「東海防空識別圏の設定は関連空域の法的性質を変えるものではない

「国際航空便の東海防空識別圏の正常な飛行活動はいかなる影響も
受けることはない」
と述べています。

航空自衛隊F−15戦闘機

ということはつまり、防空識別圏に侵入してきた航空機に対して、
日本の航空自衛隊が実施しているのと同じように

領空に近づくようなら、無線で警告を発し、場合によっては警告射撃、
強制着陸という事態もありますよということで、

基本的に領空侵犯などの恐れがない限り、飛行の自由は確保される
ということになります。

つまり、世界各国が設定しているのと同じように防空識別圏を
設定しただけということが言えます。

中国の防空識別圏の設定に抗議するとするなら、日本の防空識別圏は
かなり中国側に接近しており、一方的な主張になる可能性があります。

尖閣諸島

しかし、問題は、今回設定した防空識別圏の範囲には尖閣諸島が
含まれており、自衛隊の航空機が尖閣周辺を飛行した場合に中国が
どのような対応を取るのか

中国の対応によっては、自衛隊の航空機が尖閣周辺を飛行しづらく
なる状況や、万が一日本政府が弱腰の態度を見せて、自衛隊機が
尖閣周辺を飛行できなるという事態になれば

一機に中国が尖閣の実行支配化を勧めてくる可能性もあります。

今後中国が尖閣周辺における自衛隊機の飛行に対してどのような
態度に出てくるのか、

杓子定規に、中国の領空を侵犯しているとしてスクランブルを
かけてくるようになれば、この空域における緊張は急激に
高まることになります。

尖閣諸島を哨戒する海上自衛隊のP−3C

中国とすれば、自衛隊機の行動を黙認すれば、防空部隊の
メンツがつぶれることになり、日本の実効支配を認める
ことにもなります。

とすれば、尖閣における対応が本格化することが充分
考えられます。

日本としても腰を据えた対応を取らなければ、なし崩し的に
尖閣諸島の実効支配の態勢が崩れてしまうことになりますから、
安易な妥協はできないはずです。

ということで、今後の中国の出方によっては、日中両国の関係に
大変な影響が出るような事態になりかねない情勢になってきたと
言えます。

追加記事ここまで
******************************


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posted by 如月実 at 17:50 | TrackBack(0) | 防衛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中国が無人攻撃機「利剣」の開発に成功、その性能の実態は?



中国が、無人攻撃機の開発に成功した模様です。

中国の国営メディアの発表によると、中国が開発した無人攻撃機は
「利剣」と呼ばれ

中航工業瀋陽飛機設計研究所が設計し、中航工業洪都公司が製造
したものです。

中国の無人攻撃機「利剣」

インターネット上に11月21日午後、中国国産のステルス無人攻撃機の
初飛行の様子が写った写真が掲載されました。

同機は21日午後1時に中国西南地区の飛行場を離陸し、1時17分頃に
順調に着陸し、約20分間飛行したといいます。

「利剣」は中国が研究・開発した次世代のステルス無人攻撃機で、

中国側によると、利剣はステルス性に優れ、全方位に対する
ステルス設計が施されており、強い攻撃力を備えているとの
ことです。

利剣の形状は無尾翼、エアインテークを上部につけた設計と
なっており、

米軍のステルス無人攻撃機X-47B、フランスが主導するニューロン、
イギリスのタラニスなどとよく似た設計で、全翼式のレイアウト
によりステルス性、航続距離、武器や燃料の搭載能力を向上させて
いるとみられます。

中国の無人攻撃機「利剣」

航続距離は約4千キロ、攻撃半径は1200キロを超え、
行動範囲には尖閣諸島なども含まれています。

中国軍事専門家の間では「空母に搭載される可能性が高い」
との見方が出ており、米海軍の新型開発無人機と、性能も
同程度との指摘もあります。

しかし、無人機を空母から発着させるには高度の制御技術が
必要であり、米国ですらようやく実験段階にあるX-47Bなどと
同等の性能を持っているとは考えにくく、

中国の先端技術の開発能力などを考えると、形状をコピー
しただけの可能性もあり、今後の同機の開発状況が注目
されるでしょう。


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posted by 如月実 at 14:08 | TrackBack(0) | 防衛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月22日

台風被害のフィリピン支援のため自衛隊空母部隊がレイテ到着



台風30号に直撃され大きな被害を受けたフィリピンの
被災地のレイテ沖合に支援部隊の自衛隊の艦艇3隻が
到着しました。

海自ヘリ空母いせ
輸送艦おおすみ
補給艦とわだ

到着したのはヘリ空母の「いせ」、輸送艦「おおすみ」、
補給艦「とわだ」で、来週初めにも国際緊急援助隊としては
過去最大規模の1100人を超える態勢で救援物資の
輸送支援などを始めます。

11月8日の台風30号の直撃から2週間過ぎたフィリピンでは、
中部のレイテ島を中心にこれまでに4919人の死亡が確認され、
依然1582人が行方不明となっています。

レイテ島の沖合には、11月22日朝、自衛隊のヘリ空母ら
艦艇3隻が到着し、

援助隊の指揮官の佐藤壽紀海将補が救援活動の拠点と
なっているセブ島を訪れ、フィリピン軍の司令官と
今後の活動について情報交換を行いました。

自衛隊輸送ヘリCH−47

自衛隊は、すでに先遣隊が被災地で医療活動などを
行っていますが、国際緊急援助隊として過去最大規模
となる1100人を超す態勢で来週初めにも救援活動を
始めます。

活動は、艦艇に搭載した8機のヘリコプターを使って、
孤立した被災地への救援物資の輸送を行うほか、

医療支援を行う人数を大幅に増やし、感染症の防止
などにも当たる予定です。


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posted by 如月実 at 20:35 | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コンサート撮影解禁、新たなルール作りが必要になるのか



元ビートルズのポール・マッカートニーさんの11年ぶりの
日本公演が11月21日に最終日を迎えた。

とても71歳とは思えない、甘く張りのあるボーカルや旺盛な
サービス精神に対し、多くの称賛の声が上がっています。



また、一方で、会場内の一部の観客の行為を非難するネットでの
書き込みも多数よせられました。

この騒動、実はインターネット時代に合わせて日本でも解禁の
動きが出ている「コンサートのステージ撮影」を巡って、
様々な議論が湧き上がっています。

ポール・マッカートニーさんのコンサートの終演後に寄せられた
ツイッターの投稿には、

「コンサート中にスマホで撮影している人がいる」
「撮影の時のフラッシュが気になる」
「前の人がずっとタブレットをあげていてステージが見にくかった」

などと、撮影していた人を非難するツィートが多数、
投稿されていました。

あれっ、コンサート中の撮影は禁止でなかったの

という気もするのですが

実は、今回のコンサートでは
「携帯電話やタブレット型メディアプレーヤー以外での
写真撮影は禁止」

ということで、携帯電話やスマートフォンなどでの写真撮影は
禁止されていなかったのです。



というのは、最近はツイッターやフェイスブックからの
情報発信により、話題が沸騰したり、人気に火がつく
というような事象が良く発生しています。

このため、アーティストや、音楽事務所自体がこれらの
情報発信ツールを活用するようになっており、

どうせユーチューブなどで流されるのなら

いっその事、ツイッターなどで話題になった方が、今後の
集客や人気の獲得に有利になると考えているようです。

以前であれば、コンサートでの「ステージの撮影・演奏の
録音禁止」が普通でした。

しかしコンサートの運営会社などで作る「コンサート
プロモーターズ協会」によりますと、

1、2年前から日本でもコンサートの最中に観客による写真や
動画の撮影を認めるケースが増えているということです。

コンサート中にスマホで写真を撮る人々

中には、会場の1階席は演奏を見る観客のため、2階席は撮影する
観客のためというように分けて、

2階席は撮影をしやすいように「全員着席」というルールまで
設けたケースや、

さらには観客がステージの様子をネットで生中継することさえ
認めたケースすらあるということです。

これらの動きは、撮影された写真や動画がツイッターなどの
ソーシャルメディアで広まることで、アーティストの知名度が
向上することにより売り上げを伸ばしたり

コンサートに足を運ぶファンの満足度を高め、より一層の収益の
増加につなげようということもあるとみられています。

しかし、演奏中の撮影の明かりで気が散ってしまったり、
撮影により視界が遮られてしまったりする、という不満も
考えられます。

ツイッターの投稿画面

また、人によっては、コンサートを楽しむよりもツイッター
などで情報発信して注目を受けたいという目的の方が強く
なってしまう人が出てくるということも考えられます。

そうなると、コンサートそっちのけで撮影などの行為が
エスカレートしてくることも考えられます。

今後、ツイッターなどの影響力を考えると、ステージの撮影を
許可するケースはこれからも増える可能性があり

余りに目に余る行為が横行するようになれば新たなコンサート
でのルール作りが必要になってくるのかもしれません。


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posted by 如月実 at 19:23 | TrackBack(0) | 芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月16日

キャロライン・ケネディー新駐日大使来日、今後の活動に期待



故ケネディ元米大統領の長女キャロライン・ケネディ新駐日大使(55)が
11月15日に来日しました。

初の女性駐日大使となり、11月20日には父の暗殺から50年になる
という節目の年の着任です。

新駐日大使キャロライン・ケネディー

会見では「ハジメマシテ」と切り出し、

父のケネディ元米大統領が歴代大統領で初の来日を望んでいたことに触れ
「父の残した使命を引き継ぐことを誇りに思う」

「日米同盟は平和で繁栄する世界にとって非常に重要。日米関係の強化に
取り組めるのは名誉なことだ」と語り、

最後は「アリガトウゴザイマス」で締めくくり、日米橋渡し役の意欲を
アピールしました。

大使は「父は、米国大統領として初めて訪日することを望んでいた。
父の残した使命を引き継ぐことも誇りに思う。日本でできるだけ多くの
ことを学びたい」と笑顔をみせました。

キャロライン・ケネディー大使は、弁護士資格を持ち、純資産は
約2億8000万ドル(約280億円)といわれています。

11月19日に馬車で皇居に向かい、天皇陛下に信任状を奉呈後、
正式に活動を始める予定です。


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posted by 如月実 at 21:29 | TrackBack(0) | 国内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

比支援のため自衛隊ヘリ空母以下3隻、隊員1180人を派遣



自衛隊は、11月12日以降フィリピンの被災地に医療チーム
など50人の隊員と輸送機合わせて2機を派遣してレイテ島の
タクロバンなどで医療支援や情報収集に当たっていますが、

被害が広範囲に及び、被災者に必要な支援物資が行き渡って
いないことから、

支援活動に当たる自衛隊員を1180人に増員し、国際的な
緊急援助としては過去最大となる態勢で支援活動を行うことに
なりました。

海自輸送艦おおすみ
輸送艦おおすみ

派遣されるのは、ヘリ空母の「いせ」、輸送艦「おおすみ」、
補給艦「とわだ」、CH47輸送ヘリなどです。

11月16日には、広島県の海上自衛隊呉基地からおよそ
4キロの沖合で、部隊を乗せる艦艇に救援物資などを運ぶ
大型の輸送ヘリコプターを積み込む作業が行われました。

ヘリ空母や輸送艦など3隻は18日、呉基地を出港したあと、
早ければ11月22日に被災地の沖合に到着する予定だと
いうことです。

海自ヘリ空母いせ
ヘリ空母いせ

これらの艦船などは11月1日から始まっていた自衛隊統合演習に
参加していたものもいましたが、演習から離脱して派遣準備を
始めたものです。

今回、陸海空の3自衛隊が連携して対応するため、東日本大震災の
対応にあたった「統合任務部隊」を国際緊急援助隊として初めて編成。

マニラに現地運用調整所も設け、フィリピン政府や米軍などとの
調整にあたります。

現地では医療・防疫活動や救援物資の輸送を担い、物資はC130輸送機
などで運ぶことになっています。

海自補給艦とわだ
補給艦とわだ

今回派遣される部隊、隊員などは、離島防衛、逆上陸などの訓練を
中断して派遣されることになりましたが、

統合部隊が統合作戦として、フィリピンのレイテ島に派遣される
わけですから

ある意味、自衛隊統合演習以上に実践的な訓練にもなるものと
思われます。


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posted by 如月実 at 20:08 | TrackBack(0) | 国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月13日

今度は酒造会社で不適切表示、富久娘酒造の純米酒など自主回収へ



神戸市灘区の酒造会社「富久娘酒造」は11月11日、国税庁の
定めた表示基準に違反し

純米酒などの「特定名称酒」に醸造アルコールをまぜて使用する
などの不適切表示があったことを発表しました。

富久娘酒造の本醸造酒

規格外の米を使用した本醸造酒や吟醸酒もあったとしています。

富久娘酒造では自主回収を進めており、対象となる銘柄は
「富久娘 純米」(1800ミリリットル)や「吟醸 天下の春」
(1800ミリリットル)など今年10月以前に製造した49品目です。

富久娘酒造では、送料着払いで該当商品を送付してほしいと
呼びかけており、返金にも応じるとしています。

同社によりますと、醸造アルコールは現場の担当者が品質を一定に
するため、純米酒に混ぜることがあったとしており。

本醸造酒などにも酒米の一部に農林水産省の規格外の加工用米を
使用していたが、こうじを作る際、誤って混ぜていたと主張しています。

富久娘酒造の吟醸酒天下の春

富久娘酒造では今年1〜10月の間に、純米酒などの特定名称酒を
一升瓶換算で約25万本製造しています。

今回の事件が発覚したのは、大阪国税局の調査が発端です。

10月21日に、大阪国税局に純米酒に使用してはいけない醸造用
アルコールが混入されていると指摘を受けたことから富久娘酒造では
調査を始めたました。

まあ、調査というよりは、発表の内容を取りまとめていたという所だと
思いますが、

富久娘酒造の小島久佳社長は

「過失ではなく、作為的な部分が大きい」と認めた上で、

「コストダウンを図ったのではなく、品質の均一化を図って混入した
とみられるが、チェック体制が甘かった。偽装するつもりはなかった」

「会社として管理不足だった。お客さまの信頼を裏切り、大変申し訳ない
気持ちでいっぱいだ。二度と起きないようにしたい」としています。

純米酒に醸造アルコールを混ぜたことについて
「アルコール度数が足りず、加えてしまったのではないか」

「作業の効率化のために、現場のリーダークラスの判断でやった
のではないか」と話しています。

灘の酒蔵

しかし、そもそも、純米酒とは、米と米こうじだけを使ったお酒のことです。

ですから、製造するときに品質を一定にするのが難しく、比較的高価で
売られています。

それを、品質を一定にするためと称して、醸造アルコールを混ぜて
作っていたお酒を純米酒として販売していたわけです。

混入の割合や時期も不明として、明らかにしていません。

まあ、「アル添」(醸造アルコールを添加している)の噂は他にも有り、
醸造アルコールを混ぜたお酒が必ずしも美味しくないわけではありませんが、

やはり「本醸造」とかいうのは、そういうお約束なんですからねえ・・・

また、「3等以上に格付けされた米」と定める吟醸酒、純米酒、
本醸造酒に規格外の米を使用していたのは、同社によれば、
少なくとも4、5年前からとしています。

そんなお米で美味しい吟醸酒が造れていたのでしょうか

ちなみに、規格外の米は3等以上の米より2〜3割安くなります。

富久娘酒造の会社と工場

今回も、これまでのホテルチェーンでの材料偽装問題と同じように、
偽装は現場レベルの判断でやったことで、チェック体制が甘かった
という説明に終始しています。

にわかには信じがたく

逆に言えば、御社の酒造りのレベルはそんなレベルでしか
なかったんですかと、ケチをつけたくなってしまうような説明です。

原料偽装の背景には、4年連続で赤字を抱える同社の経営状態を
指摘する声もあり、同社の小島久佳社長は、大阪国税局から赤字と
偽装の関連についてヒアリングを受けていることを明らかにしています。

枡に注がれた日本酒

同社は1681年創業。旭化成の子会社でしたが、東証1部上場の
オエノンホールディングス(東京)が2003年8月に買収しています。

富久娘酒造単体では売上高は約45億円ですが、4年連続の赤字で、
直近の2012年12月期は約1億円の純損失となっています。

なお、オエノンは富久娘を含め全国に計六つの酒造会社を傘下に持っています。

オノエンの株価は、事件が発覚した11月11日に前日より16円安い
235円で寄りついていますが、その後は240円程度の株価で
落ち着いているようです。


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新駐日大使キャロライン・ケネディ氏、いよいよ日本に着任間近



新しく、アメリカの駐日大使として着任が決まっている故ケネディ元
大統領の長女、キャロライン・ケネディ氏は11月12日にアメリカ
国務省で大使就任のための宣誓式に臨み、

ケリー国務長官の前で、駐日大使として全力を尽くすことを誓いました。

キャロライン・ケネディー新駐日大使

新駐日大使となるキャロライン・ケネディー氏は12日(日本時間の
13日朝)、ワシントンの日本大使公邸における歓迎レセプションで
記者団に対し

「日本に赴任することにとてもわくわくしています。できるだけ
多くの友人を作り、日本の歴史や美しい文化を学ぶことを楽しみに
しています」と抱負を述べました。

ケネディ氏は15日、夫のエドウィン・シュロスバーグ氏らとともに
東京に着任する予定で

18日以降に安倍晋三首相への挨拶など公務を開始する予定です。

また、11月22日は父親のケネディ大統領が、テキサス州ダラスで
暗殺されてから50年目の命日となります。


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2013年11月11日

イラン核協議まとまらず、さらに交渉継続へ、裏にはイスラエルの意図も



イラン核協議まとまらず、さらに交渉継続
裏にはイスラエルの意図も、

詳細は後半で

まず、

交渉の経緯

イランの核開発問題を巡るイランと欧米など関係6か国との協議は、
11月7日から、第1段階の合意を目指して交渉が開始され、

8日にはアメリカのケリー国務長官やフランスのファビウス外相など
各国の外相が相次いで現地入りして会談を重ねました。

ケリー国務長官

日本時間の9日未明からは、イランのザリーフ外相とアメリカの
ケリー国務長官、EUのアシュトン上級代表による3者会談も行われ、

経済制裁の緩和などについて突っ込んだやり取りが行われました。

ロシアも、これまでこの協議に外務次官を派遣していましたが、
アメリカのケリー国務長官をはじめ、ヨーロッパ各国の外相も
相次いで現地入りして協議が続いていたことから、
ラブロフ外相も急遽この協議に出席しました。

そして、日本時間の9日午後から予定を延長しての3日目の協議が
行われ、合意を目指して、ぎりぎりの交渉が続けられました。

しかし、第1段階で経済制裁をどの程度緩和するかを巡って、
欧米側がイランの海外資産の凍結の解除など限定的な制裁の
緩和を示しているのに対し、

イラン側は原油の禁輸措置の解除など、制裁の柱となっている
措置の解除を求めているとみられ

10日未明、EU=ヨーロッパ連合のアシュトン上級代表と
イランのザリーフ外相は共同で記者会見を行い、

アシュトン上級代表は、「建設的な議論が行われたが、まだ
違いが残っている」と述べ、

経済制裁をどの程度緩和するかなどを巡って、双方の認識の
溝が埋まらず、合意できなかったことを明らかにしました。

イランのザリーフ外相

そのうえで、今月20日にジュネーブで再び協議を行うと
発表しました。

今回の協議では、双方の溝が埋まらず合意に至りませんでしたが、

アメリカのケリー国務長官は「大きな進展が見られた、このあと
真剣な作業を行うことで必ず目的を達成できると信じている」と
成果を強調し、

次回の協議での合意に期待を示しました。

今回の協議では、フランスがイランに対してより大きな譲歩を
求めたことが合意を困難にしたと伝えられています。

これに関連して、フランスのファビウス外相は「一貫してこの
問題の解決を望んできた」と述べて、フランスが合意に反対
していないことを強調しました。

そのうえで、「協議では進展が見られたが、解決できない点が
残された。次の協議で合意を目指したい」と述べて、今後の
合意に向けて期待を残しました。

イランのロウハニ大統領は、「ウランの濃縮活動の権利は、
譲れない一線だ」と述べ、譲歩を求める欧米側をけん制
しています。

イランのロウハニ大統領

日本の岸田外相のイラン訪問

また、イランを訪れている岸田外務大臣は、日本時間の9日夜、
首都テヘランでロウハニ大統領とおよそ1時間会談しました。

この中で岸田大臣は、イランの核開発問題を巡り、欧米など
関係6か国との間で大詰めの協議が続いていることについて

「最終調整が行われていることを心強く思う。合意に至れば、
平和的解決に向けた大きな一歩であり、実現を期待している」
と述べました。

そのうえで岸田大臣は、核開発問題の解決に向け、あらゆる
核実験を禁じたCTBT=包括的核実験禁止条約を批准する
ことや、

IAEA=国際原子力機関によるすべての核施設への
「抜き打ち査察」を受け入れることなど、具体的な行動を
取るよう求めました。

これに対しロウハニ大統領は、欧米など6か国との協議について、
「重大な決意のもとに臨んでいる。懸念を払拭するために努力する
用意がある」と応じました。

岸田外務大臣

さらに、岸田外務大臣は、訪問先のイランで、日本時間の10日夜、
協議から帰国したザリーフ外相とおよそ1時間、会談しました。

この中で岸田大臣は、核開発問題を巡る協議について、
「柔軟な姿勢を示し、結論が出ることを期待している」と述べ、
次回の協議で合意できるようイランに柔軟な対応を求めました。

これに対しザリーフ外相は、協議の内容を説明したうえで、
イランに核兵器を保有する意図はないと強調しました。

そして両外相は、

・核開発問題の最終的な解決に向け、両国が協力し、外交努力を
 継続していくこと
・軍縮や不拡散に関する日本とイランの協議を再開する

などとした共同声明を発表しました。


今回の交渉に影響するイスラエルの意図

今回のイランと欧米など関係6か国との協議では合意に至りません
でしたが、これまでの状況からイランと欧米諸国双方が、核開発
問題の合意を望んでいるとみられ、

20日からの協議において何らかの妥協が図られる可能性は
依然として高いと思われます。

しかし、今回の協議には直接関係はありませんが、イランと敵対
しているイスラエルとしては、イランがいくら平和目的といっても、
核開発能力を進展させるということは

将来、いつ核兵器に転用されるか分からない状況になることは、
国家の安全保障上、容認できない事態でもあります。

イランの原子炉

今は平和目的であっても、原子力発電によって大量に蓄積された
ウランやプルトニュウムが何時の日か、強硬派がイランの政権を
取り、核兵器に転用される可能性、

北朝鮮のような例も有りその可能性がないという保証はありません

国土の狭いイスラエルは、核弾頭を積んだ数発の弾道ミサイルで
壊滅状態になります。

ですから、イスラエルとしては平和目的といえども、イランの
核開発は阻止したいはずです。

欧米諸国に影響力の大きいイスラエルですから、欧米諸国も
イスラエルの意向を無視することはできませんし、

仮に、イスラエルの意思を無視してイランとの合意に至っても、
イスラエルが、イラクの原子力施設に攻撃を加えるという事態も
考えられます。

オバマ大統領とイスラエルのネタニエフ首相

そうなれば、イランや周辺諸国も黙ってはいないでしょうから、
中東での新たな火種が火を噴くこととなり、

そうなると原油を産出する中東の混乱は避けられず、世界経済
への影響も計り知れません。


イランの意図

一方イランとしても、長引く経済制裁の影響で、国内経済が
疲弊しており、国民の不満もたまっています。

ですから、今回の協議では是が非でも、原油輸出の制限を解除
してもらいたいというところにあると思います。

しかしイランとしては国家のメンツも有り、将来のことも
考えると核開発は継続したいと考えているはずです。

ということから、イランとしては、可能な限り核開発を継続
しながらも、経済制裁の全面的緩和を求めていると考えられます。


今後の行方

欧米諸国としては、イランの核開発を全面中止又はそれに近い
形まで持って行かなければ、経済制裁の解除は難しいという所で、

まずは、第1段の合意を目指すという所で、20日からの協議では
・イランの核開発をどの程度制限するか
・経済制裁をどの程度緩めるか

といったところの綱引きになる模様です。

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posted by 如月実 at 11:16 | TrackBack(0) | 国際関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月08日

カシオペアとトワイライト、人気の寝台特急が本当に廃止になるのでしょうか



2015年度末の北海道新幹線開業を控え、JR東日本と北海道、
西日本の3社がブルートレインをはじめ、客車を使った寝台特急を
廃止する方向だとの報道が飛び交っています。

寝台特急カシオペア

報道などによると

ブルートレイン「あけぼの」(上野−青森間)が来年3月のダイヤ改正で廃止

14年度末に最後のブルートレインとなる「北斗星」(上野−札幌間)が廃止

15年度末には「カシオペア」(上野−札幌間)と
「トワイライトエクスプレス」(大阪−札幌間)も姿を消す見通しだとのこと

ところが、廃止の理由は

・運行開始から30年以上経過して車両が老朽化したこと

・航空機との競争で乗車率が低下

・北海道新幹線開業により、利用客減少が予測される

ということですが、取って付けたような理由で

にわかには信じられません。

寝台特急トワイライトエクスプレス

ブルートレインは仕方ないとしても、カシオペアや
トワイライトエクスプレスは人気の寝台特急として有名です。

そもそも、カシオペアやトワイライトエクスプレスに乗ろうと
考えている人は

旅情溢れる寝台列車での旅を楽しみたいとか、夜寝ている間に
移動したいという人が乗る電車。

時間を気にする人ならそもそも、飛行機を利用するはずですから、
北海道新幹線が開業したからといって、新幹線に流れる人など、
極めて限られていると思います。

そもそも取りあえず北海道新幹線が開通するのは函館までですから、
当面、影響があるとは考えられません。

カシオペアのスイートルーム

JR九州のななつ星の成功でも分かるように、列車による旅行への
需要はかなりあるはずです。

乗客が減っているのならば、いくらでもやりようはあるような気が
します。

そもそも現時点でも、臨時列車扱いで毎日運行しているわけでは
ないのですから、運行間隔をさらに開けるとかの対応はできない
ものなのでしょうか。

いずれにしろ、根強い人気があるカシオペアや、
トワイライトエクスプレスまで廃止にしてしまうというところに

なにか、利用者不在の経営方針があるような気がしてしまいます。

仮に、採算が合わない列車だったにしても、JR九州のように、
観光列車化するなどの工夫がないまま、あっさりと廃止される
としたら、納得がいかないですよね。


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posted by 如月実 at 22:43 | TrackBack(0) | 国内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする